Vitav 開発秘話

株式会社紀州ほそ川飼料
代表取締役社長
細川 陽介

慶應義塾大学理工学部卒、慶應義塾大学大学院理工学研究科修了。メリルリンチ日本証券㈱を経て、㈱日本政策投資銀行在籍中、2018年に一口馬主を始める。2021年JRA個人馬主資格取得を機に投資銀行を退職し、弟・達矢が社長を務める、㈱紀州ほそ川・㈱紀州ほそ川創薬CFOに就任。㈱紀州ほそ川飼料を設立し代表に就任。2022年ウメムスビで一頭馬主デビューし、㈱紀州ほそ川飼料を法人馬主化。

ヒトへの応用実績から
競走馬のサプリメントの開発を着想

長年の紀州梅の有用成分の研究からニワトリ、魚、ヒトへの応用が成功したことで、競走馬にも有効なはず、とVitav開発がスタート。弟・達矢が牧場巡りをするも、競走馬は高額で繊細なアスリートだからこそ、実験の協力者を募ることが難しく、他の畜産とは次元の違う競走馬業界特有の参入障壁の高さを感じていました。そんな中、当時投資銀行に勤務していた競馬好きの兄・陽介が馬主資格を取得して、当社の経営に合流したことでVitavの開発が加速しました。

他の動物での投与実績から、馬への有効性にも自信がある。それでも協力者を集うのが難しいのなら、自ら馬を所有して試してみよう。自分の馬で結果を出せば話を聞いてもらえるはず。そんな想いを込めて最初に迎えた馬にウメムスビ(梅+結び。新しく馬主となってできたご縁を大切にしたいと思い)と名付け、一頭馬主になるという夢に、Vitav事業の想いを託し、新谷厩舎に預けました。

ウメムスビ
当社がはじめて買ったウメムスビはデビューから半年でG1出走するなど、話題になりました。

馬主になることで開けたVitavの開発

新谷厩舎では通常、新しいサプリメントは2年ほどかけてクチコミを聞くなどして慎重に導入を検討するので、当初はVitavに懐疑的。「オーナーの馬だけであれば・・・」という条件で投与実験が始まりました。

実験開始後ウメムスビの状態は良好。飼葉をよく食べ、毛艶はピカピカ。辛口の新谷先生も素直に認めるほどタフに調教を熟しました。その頃からVitavの消費スピードが加速していき、気付けば在庫がなくなる事態に(笑)。

「効果は明らか。これは本物」との言葉を新谷厩舎の皆様から頂けるようになり、正式に採用が決定。より効果的な与え方を共に探求することに。Vitav導入により胃薬や他のサプリメントが不要になり、手間とコストを削減、体調管理がしやすくなったとの声をいただきました。Vitavは競走馬の役に立てるのだと自信が確信に変わりました。

ウメムスビ
新谷厩舎に足を運び、声を聞き、共に役立てる方法を探求してきてきたからこそ、自信を持ってお届けします。

JRA育成馬を対象とした実験では、投与量・調教強度がトレセンとは異なりVitav非投与馬も飼葉を完食したので、一番分かりやすく違いが出るはずの飼葉食いで有意差が出なかったという想定外もありましたが、腸内細菌叢ではしっかりとした変化が確認できました。

日本ウマ科学会で認められ、新谷厩舎と共に海を渡ったVitavを、日本、世界で競走馬をサポートするサプリメントとして『馬産地、馬産業を応援したい、一緒に歩みたい』という想いでお届けしてまいります。